授乳をしても、抱っこしても、赤ちゃんがぐずってずっと泣いていて、こっちまで泣きたくなってしまうことってありますよね。
それ、もしかすると、「メンタルリープ」かもしれません。
かわいい我が子であっても、昼間でも夜中でもずっと泣かれると、気持ちが参ってしまいます
なかなか聞き馴染みのないメンタルリープという言葉ですが、この記事ではメンタルリープについて詳しく紹介したいと思います。
メンタルリープを知らない人も、なんとなく知っている人も、メンタルリープについて知っているだけで子育てをする気持ちが少し楽になりますよ。
赤ちゃんがぐずる原因?メンタルリープってなに?
メンタルリープとは、赤ちゃんの脳が急速に発達する時期のことです。
全部で10回起こると言われています。
メンタルリープのときにはこれらのサインが見られることがあります。
- ぐずりがひどく泣き止まない
- べったり甘えて離れない
- 寝付きが悪くすぐに起きてしまう
- 夜泣きをする
- 行動が退化している感じがする など
赤ちゃんが生まれてから、心身の成長スピードに驚くことも少なくないですよね。
息子の場合、外出したり家族以外の人と会ったりすると、目に見えて成長します
そのスピード感の中で成長している赤ちゃんは、毎日が刺激でいっぱいです。
日々の刺激の中で、脳が急速に発達する時期は赤ちゃん自身も戸惑い、泣き止まなかったり、うまく寝付けなかったりします。
赤ちゃんがぐずって泣き止まなかったり、寝かしつけがうまくできなくても、今は成長過程のこういう時期なんだと思って、成長を見守ってあげましょう。
メンタルリープはいつ起こる?時期や特徴を解説
脳が急速に発達するタイミングなので当然個人差はありますが、一般的にメンタルリープが起こる時期は週数で決まっています。
赤ちゃんの発達の過程で起こるからメンタルリープの大体の週数は同じなんですね
メンタルリープが起こる時期とそれぞれの特徴を紹介します。
メンタルリープの計算方法
まず最初にメンタルリープの計算方法ですが、生まれた日からではなく出産予定日から数えることになっています。
出産予定日から数える週数ごとに、メンタルリープは起こるとされています。
メンタルリープ時期ごとの特徴
およそ1歳7ヶ月までの間に起こる10回のメンタルリープごとの特徴です。
1回目:生後5週目ころ
「五感のリープ」
目の焦点が合ってきたり、音や光などを感じながら、だんだんと五感が発達する時期です。
お腹から出てきて、外の世界に適応しようとします。
2回目:生後8週目ころ
「パターンのリープ」
生まれてから何度も感じていることや物の形などを認識し始め、物事に規則性があることを認識しはじめる時期です。
少しずつ自分の手足の存在に気づき、体の動かし方のパターンも覚えてきて、自分の意思で動かせるようになってきます。
3回目:生後12週目ころ
「推移のリープ」
今まで物事を点として理解していたのが、それらをつなげて線として認識しはじめる時期です。
ママやパパの動作や、話し声などに興味を示すようになります。
4回目:生後19週目ころ
「出来事のリープ」
理解力が発達し、物事の複雑な変化を感じ取りるようになる時期です。
投げたボールを目で追ったり、物事を一連の出来事として認識しはじめます。
体の感覚も敏感になり、寝返りができるようになったり自分の体を動かす感覚もわかるようになります。
5回目:生後26週目ころ
「関係のリープ」
物や人との距離感を理解し、空間を認識しはじめる時期です。
ずり這いがはじまり見える景色も変わり、いろんなことに興味を持ち挑戦しようとします。
親との距離感を感じると、後追いしたりもします。
6回目:生後37週目ころ
「分類のリープ」
目に見えたものを、自分でカテゴリー分けするようになる時期です。
物や人、さらに自分の感情も理解してカテゴリー分けをしようとします。
7回目:生後46週目ころ
「順序のリープ」
物事に順序があることを理解しはじめ、目標までの順序を頭の中で組み立てられるようになる時期です。
自分でごはんを食べたり、積み木で遊んだりするようになります。
8回目:生後55週目ころ
「工程のリープ」
歩けるようになる子も多く、行動範囲が広がることから、好奇心や行動が活発になる時期です。
より複雑な工程や順序を理解し、なんでも自分でやりたがるようになりますが、その気持ちとうまくできないギャップに戸惑ってしまいます。
9回目:生後64週目ころ
「原則のリープ」
物事や人の動作のつながりや、ルールがあることを認識しはじめる時期です。
少しずつ言葉を話せるようになってきます。
10回目:生後75週目ころ
「体系のリープ」
工程やルールをより理解するようになり、場所によってルールが違うことなども理解しはじめます。
公私の違いもわかり、保育園と家で態度が変わったりするようになります。
メンタルリープの赤ちゃんへの対処法
赤ちゃんがずっとぐずっていたり寝なくなったりして、メンタルリープかも!と思ったときには、どのように対処すればいいのでしょうか。
赤ちゃんに対しての接し方や対処法と、親の心構えを分けて説明します。
赤ちゃんへの対処法
- 安心感を与えるように見守る
- いつもの生活リズムを崩さない
- 言葉を代弁してあげる
- やりたいことを手伝ってあげる
- いつもと変わらない態度で接する
赤ちゃん自身もメンタルリープの時期は急速な発達に戸惑ったり、ギャップを感じたりして機嫌が悪くなってしまいます。
そんなときこそ赤ちゃんに寄り添って、発達を見守りながら成長の手助けをしてあげましょう。
睡眠に変化が出る赤ちゃんもいますが、なるべくいつもと変わらないリズムで生活すると良いでしょう。
赤ちゃんが不安定なときでもパパやママがいつも通りでいることで、赤ちゃんはより安心してくれますよ。
ママやパパに見守られている安心感があるから、いろんなことにチャレンジしながら成長していけるんですね
家族の心構え
- 成長の証だと理解する
- 息抜きの方法を見つける
- 誰かに相談する
まずは、メンタルリープというものを理解して、成長しているんだ!と考えるようにしましょう。
しかしどんなに我が子が成長している時期だと理解していても、ずっとぐずられたり泣かれてしまうと、イライラしてしまうこともありますよね。
夜間授乳や夜泣き対応で寝不足のときはなおさらです
そんなときは、一度赤ちゃんから離れてみましょう。
赤ちゃんの安全を確認した上で、別の部屋で気持ちを落ち着かせたり、パパにお願いして一人で過ごす時間を作ってみてください。
わたしはたまに、主人が帰ってきてからスマホを持ち込んでトイレにこもります!
ママやパパも人間です。毎日右も左もわからないまま、初めての子育てをしているんですもん。
友達や家族以外の人と話したり、息抜きの方法を探してみてくださいね。
また、メンタルリープという言葉は世界的ベストセラーのオランダ発の育児書「The Wonder Weeks」から広まりました。
日本語にも訳されているので、読んでみるのもおすすめです。
有料ですが、アプリもあります。
『「メンタルリープ」ってなに!?赤ちゃんがぐずる時期や原因を解説』まとめ
- 赤ちゃんは生まれてから10回、メンタルリープという成長期がある
メンタルリープを知っているだけで、ぐずりや夜泣きがひどいときでも「いつかは治まる」と少し気持ちに余裕が出る気がしませんか?
メンタルリープのときは、赤ちゃんと一緒にママやパパも親として成長し、親子の絆がどんどん深まっていくときとも言えます。
メンタルリープかもと思ったら、赤ちゃんが安心できるように優しく見守ってあげてみてくださいね。
皆さんが少しでも気楽に楽しく子育てができますように。
ちなみに、出産予定日からちょうど19週目を迎えたあたりから、今まで一人で寝ていた息子がまったく寝付けなくなりました。
これを書いている今も、息子を授乳で寝かせ抱っこしたまま片手でキーボードを叩いています(笑)