赤ちゃんの離乳食が始まると、アレルギーの心配として1番最初に卵を思い浮かべる人もいますよね。
アレルギーだけではなくて食中毒の心配もあるため、「卵の進め方は慎重に!」と書いてある本やサイトも多いです。
だんだん子どもの離乳食が進んで卵も特に注意せず食べられるようになると、離乳食のバリエーションも増えて助かりますよね
先日公園に行ったときに、3歳くらいの子どもとママの「今日のお昼ごはん卵かけごはんにする?」という会話を耳にしました。
子どもが卵かけごはんを食べられるようになると、親としてはそれはそれは楽になりませんか?(笑)
離乳食期はとても慎重に進めていた卵ですが、生卵は何歳から食べられるようになるのでしょうか。調べてみました。
卵アレルギーがあったり体調の優れないお子様は、この記事の通りではなくお医者さんと相談しながら進めてみてくださいね。
生卵は何歳から食べられる?生卵にはリスクがある
離乳食の進め方でもそうであるように、何歳になると生卵が食べられるようになるというはっきりとした年齢による基準はありません。
生卵を小さな子どもが食べることはリスクがあります。
そのリスクを考えて、初めて生卵を食べる年齢の目安は3歳以上が望ましいと言われています。
サルモネラ菌による食中毒のリスク
生卵を食べることに関して、このような注意喚起があります。
老人、2歳以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している人等に対しては、生卵(うずらの卵を含む。)は避け、できる限り、十分加熱した卵料理を提供してください。
厚生労働省資料
そのほかに東京都福祉保健局や日本食品衛生協会も、同じ内容の注意喚起をしています。
理由はまだ小さい赤ちゃんは免疫力が弱く、サルモネラ菌による食中毒に感染するリスクがあるからです。
そのことから、生卵を食べても良いとされる目安の年齢は3歳以上ということになります。
あくまでも目安の年齢であり、3歳になった日から生卵を食べてもいいということではありません
心配であれば無理して食べさせる必要は全くなく、ご家庭の考えで判断してみてください。
子どもの成長やその日の体調などを考慮して与えるようにしましょう。
離乳食と同じように、初めて食べるときは体調のいい日で平日の午前中だと安心です。
ちなみに、2歳以下の子どもと同じように生卵を避けるべきハイリスク者の中には老人や妊婦も含まれています。
生卵を食べ始める3歳という目安の年齢は、卵アレルギーを持っていない子どもがサルモネラ菌食中毒のリスクが減る時期の目安です。
卵アレルギーによるリスク
卵を食べるときにアレルギーが心配な人も多いと思います。
卵アレルギーは、乳児期の食物アレルギーの原因で1番多く、6割近くを占めています。
アレルギー症状が出ると、蕁麻疹や嘔吐・下痢などの症状の他に、アナフィラキシーショックなどを引き起こすと命に関わる危険もあります。
乳幼児に多い鶏卵、牛乳、小麦、大豆のアレルギーは3歳までに5割、小学校の就学までに7-8割が治ると言われています。
食物アレルギー研究会
成長に伴い腸の消化機能や免疫機能が発達してくることで、卵アレルギーは治ることが多いそうです。
卵アレルギーの主な原因は白身に含まれる「オボアルブミン」と「オボムコイド」によるもので、加熱することでアレルギー性を低下できます。
離乳食期に卵を食べても問題がなかった子でも、生卵でアレルギーを発症する場合もあります。
最初は黄身だけから始めたり、半熟卵や温泉卵と進めてみてもいいようです
心配な場合は、小学校に入学する年齢まで待ってみるのもいいかもしれないですね。
この頃になると、少しずつ免疫機能も向上してきます。
卵アレルギーがあるお子さんは、必ずかかりつけ医に相談しながら食べ始めてくださいね。
生卵を食べるときの注意点
卵は子どもにとって少しリスクがある食べ物なんですね
生卵を安全にリスクを少なく食べるための注意点です。子どもが食べるときは意識してみてくださいね。
- 卵を買うときは、新鮮なものを購入しすぐに冷蔵庫で保管する(10度以下が目安)
- 殻にヒビが入っていたり、割れている卵は使わない(加熱してから食べよう)
- 賞味期限内の卵を使用する
- 殻が入らないように注意して割る
- 卵を触った手や食器はよく洗う
卵は栄養バランスがとれた完全栄養食
卵はとても身近な食材で、普段から何気なく食べている人も多いと思います。
実は卵には豊富に栄養が含まれていて、よく「完全栄養食」と言われることがあります。
完全栄養食とは、人間が生きていくために必要な栄養がバランスよく含まれている食材のこと
卵には、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
その中でも、卵はタンパク質が豊富です。
よく筋トレをする人が卵を食べるイメージがありませんか?
タンパク質は、筋肉や血液など体を維持するためには欠かせない栄養素です。
さらに、卵に含まれるタンパク質は、アミノ酸スコアが100というとても良質なタンパク質なんです。
アミノ酸スコアとは、体で作り出せない9種類の必須アミノ酸がどれくらい含まれているかを0〜100の数字で表したもの
そんな栄養がぎゅっと詰め込まれた卵ですが、ビタミンCと食物繊維は含まれていません。これらもとても大事な栄養素です。
卵と一緒に野菜サラダを食べるのがおすすめです!
足りないビタミンCと食物繊維を補うだけでなく、多くの野菜に含まれる脂溶性ビタミン類も卵に含まれる脂質と一緒に摂ることで効率よく吸収できますよ。
栄養アップ!卵かけご飯アレンジレシピ
シンプルで手軽に食べられながら、とてもおいしい卵かけご飯はもはや国民食とも言えますよね。
そんな卵かけご飯を少しだけアレンジして、さらに栄養アップさせてみませんか。
子どもでも食べられて、手軽な食材でできるおいしそうなレシピがたくさんありましたよ
ほうれん草+しらす+卵かけご飯
【材料】
- ご飯 200g
- 卵 1個
- ほうれん草 適量
- 釜揚げしらす 適量
- 濃口醤油 適量
- ご飯と醤油を先に混ぜておく
- 1のご飯にほうれん草をのせて、真ん中に卵を落とししらすを散らす
レシピ引用: 簡単!旨い!栄養満点!卵かけご飯 by sorairo881
納豆+海苔+卵かけご飯
【材料】
- ご飯 茶碗1杯
- 卵 1個
- 納豆 1パック
- 和風だし 小さじ1杯
- 海苔 適量
- 白ごま 適量
- 付属のタレと一緒に納豆を混ぜる
- ご飯と卵を混ぜる
- 2に和風だしも混ぜる
- 3のご飯の上に1の納豆をのせて、海苔と白ごまをトッピングする
レシピ引用:納豆卵かけご飯 by HiWaKa
しらす+粉チーズ+卵かけご飯
【材料】
- ご飯 茶碗1杯
- 卵 1個
- しらす 適量
- オリーブオイル 適量
- 醤油 適量
- 粉チーズ 適量
- パセリ 適量
- 炊きたてのご飯にしらすを散らす
- 1の上に卵をのせる
- オリーブオイルと醤油をたらす
- お好みの量の粉チーズとパセリをかける
レシピ引用: 洋風TKG★卵かけご飯 by SimpleMeal
アボカド+ツナ+卵かけご飯
【材料】
- ご飯 茶碗1杯
- 卵 1個
- アボカド 1個
- ツナ缶 1缶
- 煎りごま 大さじ2杯
- おろしにんにく 小さじ1杯
- ブラックペッパー(お子様にはお好みで)適量
- 味の素 5振り
- 塩 小さじ1/4
- ごま油 小さじ1杯
- レモン汁 小さじ1/2
- 刻み海苔・煎りごま 適量
- アボカドを一口大の大きさに切る
- ボウルにツナ缶(汁ごと)、煎りごま、おろしにんにく、ブラックペッパー、塩、ごま油を入れて混ぜる
- 2に1のアボカドを混ぜる
- ご飯をよそい、3をのせて真ん中に卵をのせる
- お好みで刻み海苔と煎りごまをトッピングする
レシピ引用: アボカド&ツナ卵かけご飯♡ by しなもれもん♡
「生卵は何歳から食べられる?卵かけご飯の栄養アップアレンジレシピ!」まとめ
- 生卵は3歳以上から、心配であれば小学生になってから食べ始める
- 生卵にはアレルギーやサルモネラ菌による食中毒になるリスクがある
- 生卵を初めて食べる時は体調がいい平日の午前中に、少量から食べる
- 卵は完全栄養食と言われるほど栄養豊富な食べ物
- 卵かけご飯をアレンジして、さらに栄養アップさせよう
卵は子どもにとってリスクのある食べ物ではありますが、栄養も豊富なのでなるべく食事に取り入れたいですよね
初めて生卵を食べる年齢はご家庭の判断で、安全に食べさせてあげてくださいね。