第1子を緊急帝王切開で出産したため、第2子は予定帝王切開で出産しました。
わたしが出産したのはクリニックでしたが、赤ちゃんは生まれてすぐにNICUのある大きな病院に搬送されました。
診断名は「一過性多呼吸症」でした。
結果として4週間入院し、今は元気にすくすく大きくなっています
医療のことや専門的なことはわかりませんが、息子が入院してからNICUを退院するまでの経過を、記録も兼ねて紹介します。
1つの症例として参考にしていただけると嬉しいです。
第2子を予定帝王切開で出産!
妊娠37週6日で帝王切開を予定し、第2子となる男の子を出産しました。妊娠中の経過は問題なく、出産時の体重は2738gでした。
前回の手術の癒着がひどかったらしく、なかなか赤ちゃんが出てこなかったのですが、手術開始から20分くらいで生まれました。
赤ちゃんは生まれてから10秒くらいして、先生たちに「生まれたよーもう出てきたよー」と言われているうちに泣き始めました。
そのときの出産レポはこちら
赤ちゃんは産後の処置をされている間も元気に泣いていて、元気に生まれてよかったと思っていました
赤ちゃんは新生児室に戻り、わたしも手術が終わり自分のベッドに戻りましたが、それから1時間半後くらいに先生がベッドまできて、「赤ちゃんを搬送しようと思う」というお話がありました。
赤ちゃんは呻吟呼吸をしていて(呼吸が苦しそうで)、保育器にいたそうです。
夕方になりクリニックの小児科の先生がもう不在だったこと、三連休前でその先生が翌日以降も出勤しなかったこともあり、搬送されることになりました。
まもなく救急車が来て、看護師さんと一緒に赤ちゃんは搬送されました。
休みを取っていた主人が搬送先の病院に向かい、入院手続きを進めてくれました。
赤ちゃんが救急搬送されてからNICUを退院するまでの経緯
- 入院(生後)1日目呼吸器で酸素を鼻から入れる
「一過性多呼吸症」と診断され、1週間程度の入院と言われる
- 2日目口からの呼吸器に変わる
念のため2週間ほどの入院期間がほしいと言われる
- 3日目肺気胸が悪化
病院から連絡があり、アルブミン投与の同意を求められる
胸に空気を抜くドレンが取り付けられる
入院期間を4週間みてほしいと言われる
- 4日目血圧が上がらない状態が続く
- 6日目初めての面会
わたしが退院して初めての面会をする
少し状態がよくなってきていると言われる
- 9日目黄疸の光線治療をする
呼吸器が鼻からのものに変わっていた
鎮静剤と点滴が1つ減っていた
体温が上がらず靴下を履いている
- 11日目口からミルクを飲む
哺乳瓶でミルクが飲めるようになる
点滴がさらに1つ減っていた
- 14日目点滴がなくなる、1段階軽い呼吸器になる
2週間以内に退院できると言われる
体温と脈が安定してきて、体温を上げるためのヒーターが消えていた
- 16日目GCUに移動
コットに移動し、ついにGCUに!
- 17日目呼吸器が外れる
初めて抱っこし、哺乳瓶で授乳する
呼吸器を外して経過観察中
- 18日目呼吸器が完全に外れる
鼻についていた呼吸器が完全に外れる
- 20日目胃に繋がったチューブが外れる
ミルクが飲めないときに直接胃に流し込むためのチューブが外れる
- 21日目直接母乳を飲む
母乳を飲む練習を始める
- 24日目すべてのモニターが外れる
心拍数、呼吸数、血中酸素濃度を測っていたモニターが外れていた
- 25日目退院の日が決まる
担当医が日中お休みだったため、面会後に看護師さんが電話でお知らせしてくれた
- 28日目退院
予定通りちょうど4週間で退院
面会制限があり毎日会いに行けなかったのですが、経過は上記のように進みました。
ちなみに、一過性多呼吸症とは次のような症状です。
NICUに入院するお子さんで最も多い疾患の1つです.早産児だけでなく,正期産のお子さんでも起こりえます.お母さんのお腹にいるときには,赤ちゃんの肺は肺水で満たされており,肺では呼吸をしていません.生まれた後に,肺水の排出・吸収がうまくいかないと,呼吸障害をきたすことがあり,これを「新生児一過性多呼吸」といいます.ほとんどの場合,酸素投与や鼻にマスクをつけて呼吸をサポートすることで生後数日のうちに良くなりますが,気管にチューブを挿入し人工呼吸器につなげる治療が必要になることもあります.
引用:東京慈恵会医科大学
一過性多呼吸症は、帝王切開で生まれる赤ちゃんに多く珍しくはないそうです。
最初に入院は1週間と言われたように、一過性多呼吸症でたとえ肺に穴が開いてしまってもだいたいは自力で回復しよくなっていきます。
ところが、息子の場合は肺に開いた穴から漏れ出た空気の量が多く、胸に穴を開けてドレンを差し込み空気を抜く処置をしてもらいました。
退院のときの先生からのお話で、20年以上この仕事をしていて、一過性多呼吸症でドレンを入れて空気を抜くほどの肺気胸はほとんど無く珍しいとのことでした。
そのことがあり、4週間の入院期間となりました
わたし自身が退院して初めて面会に行ってからは、快方に向かう一方でした。
NICUではとてもよく診てくれて、先生や看護師さんには脱帽です。
「【一過性多呼吸症】帝王切開で出産後に救急搬送からNICU退院まで」まとめ
一過性多呼吸症は帝王切開で生まれた赤ちゃんに多く、1週間以内に回復する症例が多いようです。
息子の場合は、肺気胸がひどくなってしまったために、4週間入院しました。
今はとっても元気です
息子の治療や看病はもちろん、わたしや家族をもケアしてくださって、不安にさせないようなワードチョイスで対応してくださった先生や看護師さんには、心から感謝しています。
生まれてすぐに赤ちゃんが一過性多呼吸症と診断されて不安に思われているご家族に、症例の1つとしてこの記事が届くと幸いです。