和食の代表である納豆は、匂いや粘りが独特なので苦手な人も多いですが、その栄養はすごいんです!
栄養はあるけど、匂いや粘りが強い納豆を赤ちゃんに離乳食から食べさせてもいいのか不安になりますよね。
納豆は離乳食から食べさせても大丈夫なんです。栄養満点の納豆を、離乳食に取り入れてみましょう。
納豆は栄養もあるし、離乳食が進めばごはんのお供にもなります!
納豆でごはんが食べられるようになると、離乳食やごはんの用意がとても楽になりますよ。
離乳食で納豆を食べ始める時期や量、赤ちゃんでも食べやすくするコツなどもご紹介します。
離乳食で納豆はいつから、どれくらいの量を食べさせる?
赤ちゃんには、小さい頃から体に良い物を食べさせてあげたいと思うのが、親心ですよね!
しかし、いくら体に良いからと言っても、粘り気や匂いの強い納豆を赤ちゃんに食べさせてもいいのか、気になりますよね。
離乳食で納豆はいつから食べられるのか、どれくらいの量を食べさせてもいいのか、ご説明します!
納豆は離乳食中期頃から食べられる
納豆は、離乳食中期の7ヶ月頃から食べることができます。
離乳食初期の途中から、タンパク源であり納豆と同じく大豆が原料の豆腐を食べ始めて、だんだん食べ慣れて来る頃かと思います。
納豆は独特の味や匂い、粘り気があるので、離乳食初期から少しずついろいろな食材を進めて、いろんな食感や味を知りながら食べることに慣れてきてから、納豆を与えてみましょう。
赤ちゃんが納豆を初めて食べて、どんなリアクションをするのかも楽しみですよね!
少量を加熱してから食べ始めよう
初めて納豆を食べる時は、小さじ1杯から始めましょう。
離乳食中期頃は、納豆を加熱してから食べさせてあげるのが安心です。
食べる分の納豆をお湯でゆがいたり、耐熱容器に移して少量の水を入れてから電子レンジで加熱します。
納豆はアレルギーが出やすい食材
納豆の原料である大豆は、アレルギーが出やすい食材です。
そのため初めて納豆を食べるのは、赤ちゃんの機嫌が良い日を選び、アレルギー症状が出た場合にすぐに病院に行けるよう、午前中の間にしましょう。
また、今まで離乳食を食べてアレルギー症状が出た経験があったり、アトピー性皮膚炎などの症状がある赤ちゃんは、かかりつけ医に相談してから進めるのが安心です。
納豆はこんなにすごい!栄養満点のスーパーフード!
納豆は日本に昔から伝わる、伝統食品です。
その納豆に含まれる栄養が優れていることから、スーパーフードと言われることもあるんです。
納豆の栄養がどれほどすごいのか、調べてみました!
納豆に含まれる栄養素
納豆には、人間に必要な5大栄養素がバランス良く含まれているだけではなく、その他にも私達の体に良い影響をもたらす栄養が、たくさんあるんです!
5大栄養素とは、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの事を言います。これらをバランス良く摂取することが、健康維持には大切です。
炭水化物
納豆には、炭水化物が含まれます。
糖質を制限するために炭水化物を抜くダイエットをする人もいますが、炭水化物の糖質は筋肉を動かすエネルギーとして、大事な働きをします。
体を動かすエネルギーになるだけではなく、脳を働かせるためにもエネルギーは必要になります
しかも、脳や赤血球で使われるエネルギーは、この糖質のエネルギーだけなんです。
さらに、糖質を効率良く燃焼する助けをするビタミンB1、B2も豊富に含まれているので、納豆ごはんはエネルギー補給に適した食べ方なんです!
タンパク質
タンパク質は、筋肉を作るのに必要です。
よく筋トレをする時に、プロテインを飲む人がいますよね?
タンパク質は英語でprotein(プロテイン)と言います!
タンパク質は筋肉を作るだけではなくて、私達の体を維持する為になくてはならない栄養素です。
タンパク質が不足すると、体温が低下して体が疲れやすくなったり、体力が低下したり、血管がもろくなったりと、体にいろいろな支障が出てきます。
納豆には、肉に匹敵するほどの良質なタンパク質が含まれています。
だから「畑の肉」って言われるんですね
脂質
脂質は取りすぎると良くないと思う人もいるかもしれませんが、こちらもまた体のエネルギー源として必要な栄養素なんです。
脂質はエネルギー源になる他に、細胞膜やホルモンを作る上でも欠かせません。
そして納豆の脂質には、体内では作り出せない必須脂肪酸が含まれています。
お肉やバターなどだけではなくて、納豆の植物性の脂質を摂取することも大切なんです。
ビタミン
今までご紹介した栄養素がエネルギーとして燃焼するのを助ける働きをするのが、ビタミンです。
ビタミンを一緒に摂取することで、効率よく代謝を促すことができます。
そして、食品の中で納豆に特に多く含まれているのが、ビタミンKです。
生後すぐから数回、「K2シロップ」を飲んだ赤ちゃんが多いと思います。これは、赤ちゃんにビタミンKを補給するために飲ませています。
ビタミンKは、出血した時に血液を固めたり、カルシウムを骨に吸着させる働きをします。
大人は腸内細菌が作り出すビタミンKが働きますが、ビタミンKは胎盤から赤ちゃんに届きにくく、生まれてすぐの赤ちゃんは不足してしまいます。
納豆には多くのビタミンKが含まれるので、赤ちゃんも納豆からビタミンKを摂取することができます。
その他にも、疲労回復に効果的なビタミンB群や、アンチエイジング効果が期待できるビタミンEも納豆には含まれます。
ミネラル
ミネラルは、体内で作り出すことができません。
納豆に含まれるミネラルは、カルシウム、鉄、亜鉛、銅、カリウムなどです。
特にカルシウムが豊富に含まれ、カルシウムの吸収を助けるマグネシウムも含まれているので、効率よく吸収することができます。
食物繊維
食物繊維は5大栄養素ではありませんが、便通を良くしたり脂肪や糖質の吸収を制限する働きがあるので、大人は生活習慣病の予防に、積極的に摂取したい栄養素です。
食物繊維には、水に溶ける水溶性と、溶けにくい不溶性があります。
納豆は、水溶性・不溶性食物繊維のどちらも豊富に含まれています。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに構造が似ているため、女性は積極的に摂取したい栄養素です。
産後はホルモンバランスが不安定になる上に、突然始まる休みの無い育児で、精神的にも肉体的にも疲れてしまいますよね
気分が上下したりするのは、不安定なホルモンバランスや疲れが原因であることが多いです。
そこで、大豆イソフラボンがホルモンバランスを整える助けをしてくれます。
さらに、産後の抜け毛に悩む人も多いと思います。
抜け毛にも女性ホルモンが関係しているので、産後は特に納豆を食べると良さそうです。
ナットウキナーゼ、大豆サポニン、他
その他にも、納豆にはいろいろな栄養素が含まれます。
血液をサラサラにしたり脂肪の吸収を抑えたりと、大人の生活習慣病の予防に納豆はうってつけの食べ物なんです。
納豆は赤ちゃんにもおすすめ
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは、まだたくさんの量は食べられません。
そのため、納豆のように1つの食品でバランス良く栄養を摂取できると、栄養バランスが偏りにくくなります。
また、体内で作り出すことができない栄養素は、今までは母乳やミルクから摂取していましたが、離乳食期間を経て食べ物から栄養を摂れるようになります。
栄養の良い食べ物を食べることは、どんどん大きく成長していく赤ちゃんの体には、とても重要になります。
離乳食で食べる納豆のおすすめと食べやすくするコツ
納豆は粘りが強く、食べにくいと感じる赤ちゃんもいます。
また匂いや風味も、今まで食べ進めてきた離乳食には無かった物なので、食べてくれないことがあるかもしれません。
赤ちゃんでも納豆を食べやすくするコツをご紹介します!
ひきわり納豆から始めよう
赤ちゃんに初めて納豆を食べさせる時は、ひきわり納豆から始めるのがおすすめです。
納豆の粒が小さく、口に含みやすいです。
粒納豆を食べる時は、最初のうちは豆を小さく刻んだり潰したりしてあげるといいですね。
納豆を食べやすくするコツ
納豆をザルなどに移し、上から熱湯をかけて湯通しします。
または、鍋にお湯を沸かし湯がきます。
そうすることで、納豆の粘り気や匂いが軽減されて、赤ちゃんにとって食べやすくなります。
さらに、離乳食中期からは風味付け程度の調味料を使うことができるので、お醤油などを数滴垂らしてみましょう。
そのほか、とろみを生かしてパサつきやすい食材と和えたり、他の食材と混ぜておやきにしたり、納豆単体だけではなくいろいろな食材に合わせて使えます。
納豆は冷凍保存ができる
納豆は冷凍保存ができます!
湯通ししたり湯がいた納豆を、食べる量ずつラップに包むか、小分けパックに移して冷凍します。
粒納豆の場合は、食べやすい大きさに刻んだり潰してから小分けにして冷凍します。
解凍する時は、自然解凍はせずに電子レンジや鍋でしっかり加熱します。
「離乳食で納豆はいつから?栄養満点の日本が誇るスーパーフード!」まとめ
- 納豆は離乳食中期頃を目安に食べ始めましょう。
- アレルギー食材でもあるので、初めて食べる時は小さじ1杯を加熱してから、なるべく午前中に間に食べましょう。
- 納豆は栄養素がバランス良く含まれるスーパーフードです。
- 納豆を食べることは、赤ちゃんだけでなく、大人にも良い効果がたくさんあります。
- 赤ちゃんでも食べやすいように、刻んだり潰してから、湯通しして食べるのがおすすめです。
納豆には、とにかくいろいろな栄養素がバランスよく含まれていることがわかりました。
実は私は納豆を食べている人と同じ部屋にもいられないほどの納豆嫌いでしたが、
「息子にはどうにか納豆を食べて欲しい!」
と思い、離乳食で納豆を食べさせているうちに、自分も少しずつ食べられるようになりました!
ぜひ、離乳食で納豆を取り入れるときの参考にしてみてくださいね!