わたしは1人目の息子を2021年に出産しました。
出産レポというには時間が経ちすぎていますが、陣痛などの記録を細かくつけていたことと記憶が鮮明なことなどから、いまさら初産の出産についてこのブログに残したいと思います。
陣痛が来てから3日、陣痛促進剤投与、無痛分娩、吸引分娩を経験したのちに、緊急帝王切開で出産しました。
いろいろ経験したので、その経験から学んだことも紹介したいと思います
これからご出産される方には、そのいろいろな経験で怖がらせてしまう可能性もあり得ますので、ご興味がある方に読んでいただけると嬉しいです。
二人目の予定帝王切開での出産レポはこちら↓
予定帝王切開の出産レポ!事前に準備してよかったことも紹介します
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初産の出産レポ①前駆陣痛〜本陣痛が来ていよいよ産院へ
出産予定日から2日後、通常の妊婦健診に行きました。
痛いと噂の内診グリグリを避けたくて、行くのを迷ったほどです。(のちに普通にグリグリされたのですが)
正式には卵膜剥離(らんまくはくり)と言われ、誘発分娩の一種です。
子宮の壁に張り付いている赤ちゃんと羊水を包んでいる膜を、触診して刺激します。
その日は、朝から数時間おきにお腹にずーんという痛みがあり、健診でも「もうすぐ陣痛が来ますよ」と言われました。
その痛みが夕方頃には数十分おきになりましたが、長さはバラバラでお腹痛いなーくらいの痛みでした。
そして、本格的に痛みだし陣痛が始まったのが夜中の11時頃。
10分間隔くらいで、寝ていても「うぅぅぅう」と声が出てしまうくらいの痛みが襲ってきました。
正直、想像以上でした。それが一晩中続きます。
そして明け方におしるしがありました。
早くどうにかしたいと思い、陣痛の間隔も安定して10分を切っていたので産院に電話しました。
「自宅でもう少し様子をみましょう」
1回目の絶望です。まだ様子見なんですか?まだ生まれないんですか?(完全に勉強不足)
横になっていると痛みがつらかったので、あぐらをかいて壁にもたれてベッドの隅に座っている姿勢が1番楽でした。
その姿勢のままで、また半日過ごします。
今思えば、このときにもう少しがんばって動いたらよかったのかもと思いました。このときは痛みに耐えるのに必死だったのですが、、、
なにもしないと痛みがダイレクトに響きます。
陣痛の間隔が7分を切ることが増えてきたので、早く開放されたい…と思いまた産院に電話します。
助産師さんは「2回目の電話だし、一応産院まで来てみてみましょうか。」とのこと。
一応な感じですか?(笑)
「ごはんをしっかり食べてから来てくださいね」とのことでした。
ここでわたしは1つ目の過ちを犯します。
痛くてごはんを食べたくない。
食欲がまったくありませんでした。
のちに大きな後悔をすることになります。出産は体力勝負なところもあるので、食事をとってパワーを出すことが必要なんです。
ここでお風呂に入って体を温めるのもおすすめなんだそうですが、わたしはしませんでした。(これも後悔)
ごはんは食べずにゼリーを少し口にしてから、夫と一緒に産院に向かいました。
初産の出産レポ②陣痛がつらい!産院に行ってからの入院生活
お昼すぎに産院について、内診結果は子宮口3センチ開でした。
一晩耐えてまだ3センチ、、、?
そしてそのまま、あっけなく内診グリグリされます。(笑)でも陣痛で痛みが麻痺していて、それほど痛くない。
本来なら初産で子宮口が3センチなら自宅に返されるそうですが、「赤ちゃんの心音が飛ぶときがある」と言われ、様子を見るために入院することになりました。
「院内をたくさん歩いてください」という課題付きです。
病室に荷物を置いて病院着に着替えたあと、陣痛が来るたびに休みながら院内を歩いたり、スクワットをしました。
痛いけどじっとしてるより気が紛れます、痛いけど
なにか食べたほうがいいのかもと、早速持参していたゼリー飲料を飲みました。
助産師さんに「いつ生まれそうですか?」と聞くと、
「早ければ夜中には」と言われ少し希望が見えました。
そして夕食の時間。
その産院はホテルのような設備と、おいしい食事が有名です。
その日のメニューはアクアパッツァとビーフシチューのパイ包み焼き。
これが噂のごはんか!と思いながら、やはり食欲が出ずにほぼ食べられませんでした
そしてシャワーを浴びて消灯。ここまでの間も7分間隔くらいでずっと陣痛は続いています。
また夜が来ました。その日も痛みで眠れません。
夜勤の助産師さんに、もう一度「いつ生まれそうですか?」と聞くと、
「明け方か明日の午前中かなあ」と言われました。延びた(2回目の絶望)
痛みに耐えながら座ったり、体勢を変えたり、トイレに行ったりして夜を過ごしました。
さすがに二日目のオールは厳しく、明け方に陣痛と陣痛の合間にウトウトしてきて眠った気がします。
翌朝、助産師さんに「眠れましたか?」と聞かれて、
「少しウトウトしていた気がします」と言うと、
「眠れたら陣痛のカウントがゼロになるので、陣痛開始時間を今からにしましょう」と言われました。
別にいいんだけど、ナニソレ?(笑)
陣痛促進剤投与した結果
そして、その日は陣痛促進剤を打ちました。
人工的に子宮の収縮を促して、分娩を進行させる薬剤のことです。
もうこの痛みから開放されるなら、なんでもしてくれという気分でした
またほとんど食べられない朝食のあとに、陣痛室に移動し陣痛促進剤の点滴開始。
今までよりも痛みが強くなります。時計を見る余裕がなかったのですが、おそらく2分おきくらいに陣痛が来てたんじゃないでしょうか。
座って耐えます。
ちなみにわたしが出産したときはまだコロナ禍だったので、付き添いもありません。
昼食の時間。
助産師さんがついていてくれて、「お昼ごはんはがんばって食べましょう」と言われます。
ムリです!!!(泣)
陣痛の合間にデザートのスイカだけ食べました。
あと、持参していた最後(2つ目)のゼリー飲料と、昨夜自販機で買ったスポーツドリンクを飲みました。
わたしが犯した2つ目の過ちは、入院バッグに用意していた非常食が圧倒的に足りなかったことです。
わたしの入院バッグの中身はこちら↓
陣痛バッグと入院バッグは分けない?実際に用意したものリスト
もう産院の豪華な食事しか食べ物はありません。(3回目の絶望)
助産師さんはお米を食べたほうがいいと、残した炊き込みごはんをおにぎりにしてくれました。
でもやっぱり食べられませんでした、ごめんなさい。
そのあと、いきみが始まります。
痛みにプラスして、体が勝手にいきんでしまうんです
いきみ逃しの練習なんてほとんどしなかったわたしは、逃せずにいきんでしまうんです。
今度は助産師さんが、陣痛が来るたびにテニスボールをお尻に当ててくれました。
そうするといきまなくていい分、楽になります。
でも助産師さんも忙しく、ずっとはついていてくれません。
自力でテニスボールを押し当てます。
夕方には促進剤の点滴がなくなり、その日の促進剤投与は終了です。
そうすると少し陣痛が弱くなり、「今のうちに休んでください」と言われ陣痛の合間に少しウトウトと眠りました。
この時点で子宮口はまだ6センチ開くらい。
2日間食事と睡眠をほぼとっていないため、わたしの体が疲れてしまい微弱陣痛気味と言われました。
陣痛が始まったけど陣痛が弱かったり、陣痛の間隔が開いてしまう状態が長時間続き、お産が進まずに長引いてしまう状態のことをいいます。
そして、夕食です。
夜勤のおばちゃん助産師さんにも、「ごはん食べないとお産進まないわよー!」と明るく言われます。
わかってます、食べたいけど食べられないんです(泣)
この時点で痛みといきみは続いています。
数口だけ口に入れたあと、半泣きで「もう食べられません」と言ったのを鮮明に覚えています。
体も精神的にも疲れていて「無痛分娩にしたらどうなりますか?」とちょっと聞いてみました。
その産院は無痛分娩も有名なんです。
すると助産師さんには、「痛みは無くなるけど、バースプランにも普通分娩にしたいって書いていたし、麻酔はいつでも入れられるんだからよく考えてね」と言われました。
確かにバースプランには、「人生で一度くらい陣痛を味わってみたい」って書いた、、、たしかに書いた、、、想像以上だった、、、、、
夕食後、その助産師さんは「ゆっくりシャワー浴びて体を温めておいで」と言ってくれました。
1動作ごとに座りながらシャワーを浴びたので、時間がかかりすぎて助産師さんが心配して呼びにきました。
そして部屋に戻ってから夫にLINEして、無痛分娩について相談しました。(いきなり15万円プラスになるので。)
バースプランの書き方についてはぜひこちらも参考にしてみてください↓
バースプラン書き方のポイントを紹介!帝王切開でも後悔のないお産に!
初産の出産レポ③もう限界!自然分娩から無痛分娩に切り替える
無痛分娩の麻酔を入れてもらうためにナースコールを押しました。
夜9時頃から麻酔を入れましたが1本目の麻酔が効かず、2本目の麻酔でやっと痛みを感じなくなってきました。
いきみも止まっています。
そして部屋に戻ったのは深夜12時頃。
陣痛が始まってから丸2日がすぎ、3日ぶりに睡眠をとりました
翌朝、夜勤のおばちゃん助産師さんが「交代する前に破水だけしていくね」と、触診して破水させてくれました。
朝食後、また促進剤投与が始まります。
お腹の張りは感じるものの、痛みはありません!麻酔ってすごい!!
ベッドでゆっくり過ごします。
お昼過ぎに「もうすぐ分娩室に移動するので、お腹の張りに合わせていきむ練習をしておいてください」と言われました。
なんとなくこんな感じかなあというのを練習し、14:30頃に分娩室に移動しました。
初産の出産レポ④いよいよ出産!分娩室から手術室に移動して出産
分娩台に上がってから、さっきまで練習していたことを助産師さんと繰り返します。
それを繰り返しているうちに、「赤ちゃんが降りてきてますよー」と言われるように。
そして「下から頭触れますよ」と言われ、わたしも赤ちゃんの頭を触らせてもらいました。
指先に髪の毛のザラザラしたのを感じました
痛みがないのでスマホを触って夫とLINEしたり、助産師さんとお話する余裕もあります。
16:00時頃に、助産師さんが「分娩のお手伝いを呼んできます」と言って出ていき、産科医の先生と数人の助産師さん、看護師さんが分娩室に入ってきました。
そこから、モニターを見ながらお腹の張りに合わせてわたしはいきみ、助産師さん(看護師さん?)はわたしのお腹を押します。
それを繰り返しましたが生まれず、会陰切開をして吸引分娩をすることになりました。
赤ちゃんがもう少しで生まれそうだけど最後に出てこられないときに、大きなカップを赤ちゃんの頭に当てて、カップ内の空気圧を抜いた状態で吸引する分娩方法です。
3回吸引分娩を試みたものの、赤ちゃんはまだ出てきません。
すると先生が何かひとこと言いました。
その途端、助産師さんと看護師さんがバタバタと慌ただしくなり、わたしから離れて動き出しました。
わたしは何が起きたのかわからずに、ずっとついていてくれた助産師さんに聞くと「今から緊急帝王切開の手術になります」と言われました。
え?えぇぇええ?
さっき赤ちゃんの頭触れたじゃん!赤ちゃんそこにいたじゃん!
先生はついさっき切開した会陰を縫い始めています。
混乱!!!
「何がいけなかったんですか?」と自然に口から出てしまいました。
助産師さんは丁寧に
「なにも間違っていません。病院に来たときに子宮口は3センチ開いていてタイミングが間違っていたわけではないし、今日のお昼頃には子宮口は10センチ開で準備はできていました」
と説明してくれました。
隣の手術室に移動し、帝王切開のための麻酔を追加します。
人生初めての手術。お腹を触られているのは感じますが、痛みはありません。
そして、ついに赤ちゃんの大きな泣き声が聞こえました。
半泣きを繰り返しては涙をこらえていたけど、やっぱりわたしも泣きました
よく人生で1番幸せな瞬間とか言われるけど、わたしが率直に思ったことは
「赤ちゃんわたしから出てこられてよかったー」です!!
幸せというより、安心した方が大きかったです。
それが出てこなかった原因かはわからないけど、へその緒が首に1周巻いていたそうです。
本当になにごともなく元気に生まれてきてくれて、感謝の気持ちでいっぱいになりました!
産後のわたしの状態は、麻酔の副作用で震えが止まらずガタガタと震えながら病室に帰ってきました。
翌日まで熱が上がりましたが、2日後には下がりました。
そして、会陰切開や帝王切開の傷ももちろん痛んだのですが、1番痛かったのはびてい骨です。(笑)
出産で折れる人がいるというのを聞いたことがありましたが、おそらく折れていたのでは?と思います。
産後3週間くらいは処方してもらったロキソニンを飲んでいましたが、すべての傷も1ヶ月半くらいで痛みがなくなりました。
(びてい骨の痛みにはロキソニンは効きませんでした。)
ちなみに、母子手帳の分娩時間の欄は空欄でした。
そんなこんなで生まれた息子はもうすぐ2歳になります。
大きな病気もせずに、元気すぎるほど元気に育っています
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「初産の出産レポ!陣痛が来てから3日かかって帝王切開で出産しました」まとめ
出産で得た教訓
- 陣痛は痛い
- どんなに健康な人でもお産は別
- 新たな生命が誕生するということを甘くみない
- 出産の準備は万端に行う
- 出産は命がけ
わたしは昔からいわゆる体育会系女子みたいな人で、病気になったこともなくどちらかというと”野性味あふれる人間”でした。
妊娠したと周りに知らせると、必ずと言っていいほど「安産そうだね」と言われました。
自分でも「わたしはきっと安産だから」と思って疑わなかったことが、この出産への準備不足を招いたと思っています
どんなに健康な人でも、お産は別です。
「新たな人間をこの世に産み落とすことは、そんな簡単なことじゃないんだ」と、神様に言われた気がしました。
10人いれば10通りの出産ストーリーがあり、どんなお産になるのかは予想できません。
みなさまのご出産が安全で後悔のないご経験になりますように!
ちなみに、無痛分娩に切り替えたり緊急帝王切開になったり入院が長引いたりしましたが、保険に入っていたおかげで出費が抑えられ本当に助かりました。
妊娠中でも入れる保険もあるので、検討してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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